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社会活動社会活動

5月8日に石巻市北上町相川にて、炊き出しとムエタイ教室を開催。

この北上町は北上川の河口に位置し、殆どの家屋や建物が津波により流され、避難所の子供達は家をなくした子供達ばかり。


炊き出し+キック教室 in 相川

今回は子供たちを元気付けようと、初代バンタム級日本WBCムエタイチャンピオンのTOMONORI選手とNJKF斎藤理事様が、Team TOMONORIを連れて、JPMC山根の行っている炊き出しの手伝いとキック教室を開催した。

炊き出し+キック教室 in 相川


炊き出し+キック教室 in 相川

炊き出し+キック教室 in 相川

炊き出し+キック教室 in 相川

非常に短い時間の訪問ではあったが、子供たちや親御さん達の笑い声が響いた。


専門学校生による「ムエタイを子供に広める」プロジェクト

JPMCは、「東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)」の「産学協同教育」の一環として、「ムエタイを子供に広める」というプロジェクトテーマを提出させていただき、プロジェクトのスタートから最終プレゼンテーションにまで立ち会わせていただきました。

学生たちにとっては、テーマにそって実際に作品化までのプロセスを経ることで社会での実践力が身につきます。また、JPMCとしてもこれまでムエタイを知らなかった若い人たちの、新鮮な着想を知ることで今後の活動に多いにプラスになります。

TCAの学生たちの発想と実現力は想像を超えるもので、素晴らしい作品ばかりがそろいました。

詳しくは、フリーライター・藤村幸代さんの原稿をお読み下さい。


「ムエタイのカードゲームが誕生!?」

今回は、いきなり硬い言葉から入ろう。

みなさんは「産学協同教育」というのをご存じだろうか。アメリカではさかんに行われているそうだが、一般企業と学校が協力して、学生たちに教室での勉強だけではなく“現場の仕事”というものを味わってもらうことで、社会での実践力や即戦力を身につけさせる教育法のことだ。

1月27日、この産学協同教育の現場に立ち会う機会に恵まれた。場所は東京・西葛西にある「東京コミュニケーションアート専門学校(TCA)」。これまで1300社を超える企業と協力して学生に生きた仕事を体験させ、クリエーティブ業界に多数のアニメーター、グラフィックデザイナー、アートディレクターなどを送りだしている。

私が立ち会った授業は「企業プロジェクト」と呼ばれるもの。たとえば、スターバックスという会社が学生に「コーヒーを入れるタンブラーのデザイン」という課題を与えたとする。学生たちはクライアントであるスターバックスのリサーチに始まり、お客さんが手に取りやすく、スターバックスのイメージを損なわないデザインについてコンセプトを練り上げる。そして実際に制作した作品をクライアントに見せ、デザインの意図などについてプレゼンテーションし、優秀な作品は商品化されることもある。

「たとえば」と書いたが、スターバックスの店頭には、すでにTCAの学生がデザインしたタンブラーが並んでいたりもする。

さて、なぜ本コラムでこの授業について書くのかというと、その日のプロジェクトのテーマが「ムエタイを子供に広める」というものだったからだ。「ムエタイを子供に広めるために、なにかとっておきのアイデアを考えろ!」というのが、学生に与えられたミッションだったのだ。

TCAに協力している1300社にはソニーやトヨタ、ナムコ、バンダイなど、そうそうたる企業が並ぶ。その中で、なぜ「ムエタイ」がテーマになったのか。じつは、日本人選手のWBCムエタイへの挑戦を支援する「ジャパン・プロフェッショナル・ムエタイ・コミッティ(JPMC)」の代表である山根千抄氏は、この専門学校の関係者と旧知の仲。さまざまな分野の仕事を体験してほしいという学校側と、一人でも多くの人にムエタイの存在を知ってほしいという山根氏の思いが一致し、今回の企業プロジェクト実現となった。

プロジェクトボード

とはいえ、5つの班に分かれた男女20名の学生たちは、そもそもアート関係のクリエーター志望。女子の中にはムエタイの「ム」の字も知らない人が少なくない。そんな彼らがネットで「ムエタイ」を検索するところから恐る恐る足を踏み入れ、ある時にはムエタイの大会に足を運び、ある時にはジムへ見学に訪れ、タイの国技の深遠なる世界を学んでいった。私が訪れたのは、その半年間の成果をクライアントである山根氏に伝える最終プレゼンテーションの日であった。

緊張で声を上ずらせながら、1班ごとにムエタイ普及のためのとっておきのアイデアを披露していくこと1時間。そのあいだ、私は感心しすぎてボーッとし続けた。19歳、20歳のクリエーターの卵たちにかかると、ムエタイがこんなにもポップでわかりやすいものになってしまうのか…。

teamA

team A作品

中高生をターゲットに据えたA班は「ファッションを通して子供たちにムエタイの魅力を伝えよう」とのコンセプトから、12種類ものTシャツをデザインし、そのうち数枚を実際に製品化して披露した。また「キックジムとコラボすることにより、このTシャツを着ていけば通常より本格的な無料体験ができる」というキャンペーンのアイデアもしっかり付け加えていた。

teamB

team B作品

B班が披露したのは「飛びだす絵本」。イイもののゾウがワルもののワニを成敗し、ワニはゾウのワイクルーの踊り見るうちに心がきれいになっていく…という『アンパンマン』のムエタイ版的ストーリー。絵本にはワイクルーの踊り方もしっかり解説されている。

「ムエタイ選手の迫力ある足技を間近で見てもらうために、全国各地でムエタイイベントを開催する」というC班、

teamC

team C作品


teamE

team E作品

「子供がムエタイを習っているあいだお母さんがタイマッサージやエステを受けられる、新しい形のムエタイジム」を間取りつきで紹介したE班も、それぞれ資金さえあれば、ぜひ私が実現させてみたいと思わせるものだった。

そして最優秀賞を獲得したD班のアイデアは「ムエタイのカードゲームの開発」。トランプとしても使える全54枚のカードは、「防御カード(5枚)」「攻撃カード(5枚)」「アイテムカード(4枚)」などに種類が分かれているのだが、そのクオリティの高さには驚くばかりだった。

teamB

team D作品

実際のルールにしたがって私もカードゲームをやってみた。ムエタイを知らない女の子5人の作品と侮るなかれ、これがなかなか面白い。「ムエタイはディフェンスが大切」ということから、攻撃カードより防御カードのほうが得点が高いというのも「なるほど」とうなずけたし、カードの中には「リングドクター」とか「レフェリー」まで登場するので、このカードを使ってオリジナルのゲームも編み出せそう。現役の選手たちに配ったら、あっという間に流行るのではないだろうか。

何人もの学生が、今回のプロジェクトについてこんな感想を語っていた。「調べていくうちに、ムエタイには美しさがあり礼儀や防御を重んじる格闘技だと知った。やり方を工夫すれば、もっと一般に広められるスポーツなのではないか」

この授業を受けなければ、もしかしたら彼らはムエタイを知らないまま人生を過ごしていたかもしれない。伝えること。そして、まずは存在を知ってもらうこと。その大切さを改めて実感した。

2月7日、8日には、幕張メッセで学生たちの作品を集めた作品展が開催され、ムエタイカードもお披露目されるそうだ。「ムエタイ」の輪がまた広がっていく。なんだかジワジワと嬉しい。(藤村幸代;「格闘技通信モバイル」)



藤村さん、ありがとうございました。

今回のプロジェクトに関しては、JPMCの方が学ぶことが多く、我々もムエタイの魅力を広めるため、一層の努力が必要だと痛感しました。

東京コミュニケーションアート専門学校の学生さんたちと先生方に深く感謝いたします。

東京コミュニケーションアート専門学校のサイト
http://www.tca.ac.jp/creative/index.html

JPMCは、今後も社会貢献活動とムエタイの魅力を伝える活動を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

集合写真
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