プレスリリース
2011年WBCムエタイの方針
昨年はJPMCを通して多くの選手が世界で活躍しました。WBCムエタイでの世界戦には、マグナム酒井選手、増田博正選手が挑戦ました。残念ながら日本人初の世界王者は誕生致しませんでしたが、次に繋がる道を開いてくれました。 WBCムエタイ元ライト級チャンピオンの大和哲也選手は、3月のロサンゼルスでのセンチャイ戦の後、K―163キロ級日本トーナメントで優勝し、現ウェルター級チャンピオンの宮越宗一郎選手は本場タイで4ヶ月に渡り開催されたトーナメント”Thai Fight”で見事3位に輝くなど、輝かきました。 そして、日本で初めてWBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級チャンピオンの国崇選手は、9月の合同興行にて中国チャンピオの李選手を破り防衛を果たしました。
2011年度はWBCムエタイ本部の新しい体制の元、更に活発な活動を行って参ります。
昨年11月にメキシコで開催されたWBC総会で決定されましたように、世界を3地域、「アジア・オセアニア地域」、「ヨーロッパ」、「アメリカ大陸」に分け、それぞれの地域ランキングの制定及び王者決定戦も行われます。 また、インターナショナルタイトル戦を各国のチャンピオン同士の戦いとし、より活発に行えるようになります。
2010年WBCムエタイ総会での決定事項:
- 世界を3つの地域に分けた連盟を作る → ヨーロッパ、アメリカ大陸、アジア+オセアニア (48年間の歴史を持つWBCボクシングは、10の連盟を保有している)
- 各地域内でもランキングを制定。また、世界ランキング全19階級、30位までのランキングを制定するのに際し、各地域でのランキングを加味し世界ランキングに反映される。
- 各国内でコミッティー制度を導入し、国内のタイトル戦を管理・運営する。それぞれの各国のチャンピオンは地域ランキングの上位にランキングされ、地域チャンピオンへの挑戦権を優先的に得る事が出来る。これは、確実に世界への道に繋がる。
- この様な縦組織の制定により、世界チャンピオンへのピラミッド型の構造を作る。
それぞれのタイトルは以下のとおり:
- National Titles(ナショナル・タイトル)
- それぞれの国のコミッティにより認定される各国内のタイトル戦
- International Challenge Titles (インターナショナル・チャレンジ・タイトル)
- 各国のチャンピオン同士のタイトル戦
- Federation Titles(フェデレーション・タイトル)
- 地域連盟によるランキングに即した地域タイトル戦。
- World Titles(世界タイトル)
- 大陸及び地域チャンピオンはトップのタイ人選手と世界タイトルをかけて戦う権利が優先的に与えられる。
日本に於いても2011年度はWBCムエタイの活動を更に強化したいと考えます。
- 11月末に制定したWBCムエタイランキングをもとに、各プロモーター(連盟)様内の興行にてランキング査定試合を実施し、結果をWBCムエタイ日本ランキングに反映する。 査定対象試合はWBCムエタイルールでの試合とする。
- 昨年より開始されたWBCムエタイ女子(全7階級)の日本タイトル戦を開催しWBCムエタイ女子日本チャンピオンを決定する。
- WBCムエタイ男子8階級でチャンピオンが空位の階級の王者決定戦を行う。
- 現チャンピオンのWBCムエタイ日本タイトル防衛戦を原則として1年以内に開催する。
- 今年より制定されるWBCムエタイのアジア・太平洋ベルト及び、国同士のチャンピオンが戦うインターナショナルベルトのタイトル戦に対する日本人選手の挑戦を実施する。
2011年は多くの選手にWBCムエタイルールでの試合に参加頂き、日本人選手の更なる活躍に期待したいと思います。
JPMC(WBCムエタイ日本)/ 山根千抄
WBC ムエタイルールに於ける日本統一王座決定トーナメント開催の発表
6月13日、東京・後楽園飯店において、斉藤京二NJKF理事長、橋本敏彦MA日本キックボクシング連盟理事長、主要出場選手、山根千抄JPMC代表が出席のもとWBCムエタイルール日本統一王座決定トーナメントの開催記者会見が行われました。
2009年1月からニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)とMA日本キックボクシング連盟の交流戦の形でWBCムエタイルール戦が行われてきましたが、協議を重ねた結果、WBCムエタイルール・日本統一王座決定トーナメントへと発展することとなりました。
まず、両団体理事長がこれまでの経緯を説明され、また、統一王座のチャンピオンベルトが披露されました。
山根代表はWBCムエタイのパトリック・クシック事務局長から届いた文書を読み上げました。
「WBCムエタイルールによる統一王座決定トーナメントの開催を心から祝福し、WBCムエタイは選手に対して全面的に協力する」という内容です。
JPMCは、このトーナメントがWBCムエタイを広めるステップの一つになると考えています。トーナメントによって日本の選手を海外の大会に推薦・派遣しやすくなり、日本人によるインターナショナル、世界のタイトル奪取に近づくことになるでしょう。
すでにアメリカやメキシコなどではそれぞれの王者が決まっており、日本の王者が決まれば将来的には各国の王者同士の試合が組まれることにもなるはずです。
統一王座のチャンピオンベルトはMA日本キック、NJKF、JPMCの三者による実行委員会が共同管理し、これまで行われたランキング戦とトーナメント戦の結果を反映して統一ランキングが発表されることになります。
また現時点ではMA日本キック、NJKFの選手によって行われているランキング戦・統一王座決定トーナメントですが、トーナメントには両団体以外の所属選手として大道塾の末広智明が参戦します。
斉藤理事長は「いずれは両団体以外の選手にも参加して欲しい。トーナメントに参加していない選手にも今後は(WBCムエタイルールでの試合に)出場を呼びかけていきたい」と門戸開放をアピールしています。
JPMCとしても立場や団体を越えての試合に参加していただくのは本来の目的とするところです。
このトーナメントがそのきっかけになればと切に願っています。
JPMC
ニュージャパンキックボクシング連盟及びマーシャルアーツ日本キックボクシング連盟を主管とする合同ランキング戦におけるWBCムエタイルールの採用について
このたび、2009年より開始されるニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)及びマーシャルアーツ日本キックボクシング連盟(MA)を主管とする統一ランキング戦において、WBCムエタイルールが採用されることとなりました。 この決定に際しまして、斉藤京二NJKF理事長、宮川拳吾MA理事長および両団体の皆様に心よりの感謝を申し上げます。
ジャパン・プロフェッショナル・ムエタイ・コミッティはWBCムエタイの日本窓口としてWBCムエタイのベルトを目指す選手を支援させていただいております。その一貫として、海外でのWBCムエタイ大会への日本人選手参加の促進も積極的に行っております。それに際し、日本人選手推薦委員会を発足し、WBCムエタイ世界ランキングへの日本人選手の推薦を行っていきます。 推薦にあたり、両団体のようにWBCムエタイルールのもと統一ランキング戦を行っていただくことは、推薦基準の明確化という点からも歓迎すべきことです。
今後、団体を越えてWBCムエタイルール戦を行っていただくことで実績を作っていき、将来日本において世界タイトル戦が開催されるよう内外の環境を整えていきたいと考えております。
また、WBCムエタイ世界ランキングへの推薦に関して、タイ国内にてムエタイルールでの試合(スポーツ・オーソリティ・オブ・タイランド認定のルール)を経験した日本人選手も対象となることを改めてご報告させていただきます。
今後とも、皆様のご協力を仰ぎながら目標に向かって努力してまいります。なにとぞお力添えのほど、よろしくお願いいたします。
- ジャパン・プロフェッショナル・ムエタイ・コミッティ
- 代表 山根 千抄